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コラム
 

第5回「季節を楽しむ食品を控えることの大切さ」

 日本には四季があります。
 四季があるのは日本だけではなく、ヨーロッパやアメリカ、中国の一部などにも見られる季節変化です。
 四季の変化を楽しむ姿は、詩歌や絵画などによく現れているので、それらから各地の人がどのように四季を楽しんでいるかを知ることができます。

 季節を楽しむ姿で、私が一番好きなのは「散歩」です。
 散歩は心も動きも平穏で、黙って歩いているだけで、お互いに分かり合えるような気持ちになります。特に家族連れや恋人同士だと、周辺に漂う空気がやさしく、ほほえましくすら思えてきます。
 春や秋は散歩の季節です。日差しは柔らかで、自然のもたらす恵みを肌で感じることができます。

 しかし、ここ数年、春と秋が非常に短くなったと感じる人も少なくないと思います。
 冬が終わり、ようやく来た春を楽しむ間もなく、夏になってしまいます。
 秋も同様です。
 初夏とか晩秋という、細やかな季節がどこかに行ってしまったのではないか、と心配になります。日本の唱歌では、初夏や晩秋など「移ろいゆく季節」を歌ったものがかなりあります。「夏は来ぬ」「夏の思いで」「たき火」などからは、この移りゆく季節のはかなさを感じます。
 私は、この移りゆく季節こそ四季の神髄、と思っているので悲しい限りです。

晩春の風景

 これが地球温暖化によるものか、原因はわかりません。
 せめて人の心の中に、この移りゆく、はかなく美しい気持ちが残ってほしいものです。

文・写真:ジャポニカ学習帳「世界特写シリーズ」取材班 山口 進

 
 
 
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