
親が本をよく読む家庭に育つと優秀な子供が育つ、という調査結果が新聞に出ていた。これはひとつの調査の結果だが、その理由はとてもよくわかる。
子供は大人の行動を見て育ってゆく。親御さんが本を読んでいると自然に本を読むことへの興味がわき、本に対する抵抗も薄れてくる。
いったん本を読み始めると興味の幅が広がり、子供の自発的な思考力が高まる。
本を読むのはひとつの習慣で、読み慣れてくると自然に本に手が出てくる。
私の場合は父親が研究者だったせいか、あふれるほどの本が家の中にあり、いつも父親が本を読む姿を見ていた。父は本を大切にしていて子供には触らせなかったのだが、ときどき書架から本を取り出してきて私に見せてくれた。
本で見た自然のすごさに驚かされ、それは自分自身の興味へと変わっていった。
本は誰にも影響されずに新しい世界に入ってゆくこともできる。その世界は無限に広がり子供の可能性を広げてくれる。
親が興味を持って本を読むこと、その結果として本が家庭に存在することほど、子供さんのためになることはない、と私は信じている
家庭に本があることの幸せは何物にも代えがたい。

文・写真:ジャポニカ学習帳「世界特写シリーズ」取材班 山口 進
次回更新は、2009年6月30日頃の予定です。 |