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コラム
 

第50回「気がつくことと見つめること。」

 この項で前に書いた好奇心に関して小学生の保護者から質問がありました。好奇心が大切なのはわかるけど、具体的にはどうすれば好奇心が引き出されるのか、という質問でした。
 「好奇心を持つ」ための王道はありません。それに簡単に回答ができる問題ではないので、とりあえず、「気がつくこと」「しっかり見つめること」の2つを勧めてみました。
 好奇心とは驚きや感激などによって刺激されます。ぼんやりとながめているだけでは好奇心は生まれてきません。だから気になるものや気がついたときに、しっかりと見つめると新しい発見があり、それが次のステップへとつながってゆきます。  僕は犬の散歩のときにきょろきょろしながら歩きます。それは変なもの、変なことに気づくためです。
 今日は散歩をしながら木の実を見てきました。赤い実、黄色い実、紫色の実など様ざまでした。
 「植物によってどうしてこんなに実の色が違うのだろう」という疑問が出てきます。鳥に見つけられやすいように赤いのかもしれない、でも紫色の実はどうなんだろう、と疑問や不思議が出てきます。家に帰ってから調べてみてもわからないことばかりです。また宿題が増えました。
 こうして僕の頭の中には宿題が山積みになり、何かのきっかけで解決することがあります。宿題を解決するために本読むこともあります。いろいろなものを見ているうちに自然にわかることもあります。知識が増え考え方や見方が安定してきます。
 こうした試行錯誤を繰り返す第一歩は「気がつくこと」と「しっかり見つめること」ではないでしょうか。
 この2つのキーワードを行ったり来たりしていると好奇心がわき上がってきます。好奇心をもつことで人生がどれほど楽しくなるかは言うまでもありません。

文・写真:ジャポニカ学習帳「世界特写シリーズ」取材班 山口 進

 
 
 
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