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ジャポニカ探検隊~世界特写シリーズ~山口進の取材ノートより

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山口先生のジャポニカ探検隊 世界に一枚だけの写真を求めて
 

失われた世界 ギアナ高地

 ぼくは少年時代、たんけん記や空想物語の本を読むのが大すきでした。とくに印象的だったのが、小学3年生の時に出会った、コナン・ドイル作の「失われた世界〜ロスト・ワールド」というSF(エスエフ)小説です。
 古生物学者チャレンジャー教じゅが、世界的ぼう険家や新聞記者をひきいて、恐竜(きょうりゅう)などのぜつめつした生物が、げん代に生き残っているという「ロスト・ワールド」をさがしにアマゾン川流いきに向かい、そこで発見するという物語です。

 少年のぼくは、どきどきしながらこの物語を読みました。いったい、この場所はどこにあるのだろう。世界のことを何も知らないぼくは、毎日そのことばかり考えていました。
 このSF(エスエフ)小説のぶたいになったのが、南アメリカのベネズエラにある、ギアナ高地だと知ったのは、ずいぶん後のことです。

 「この思い出深い場所を、なんとかジャポニカ学習帳でしょうかいしたい。」そう思い、ギアナ高地を目指しました。ベネズエラの首都カラカスから、飛行機でギアナ高地の入り口の町、カナイマまで行きました。そこには、まるで恐竜(きょうりゅう)が生きていた時代のような大自然が広がっていたのです。

 ギアナ高地には、多くの台地が点ざいしています。台地に近づくには船を使いますが、上に登るには、特別のきょかと、高度な登坂(とうはん)ぎじゅつが必要です。たいざいできる時間もかぎられていたため、ぼくはセスナ機をチャーターして、空からさつえいすることにしました。
 空から見ると、今にも恐竜(きょうりゅう)が出てきそうなふんい気の台地が続いています。その台地の一つから流れ落ちる、落差が約1000mのたき、エンジェルフォールが見えました。
 「ああ、ここだ、これだ!」ぼくは少年時代に読んだ「失われた世界〜ロスト・ワールド」を思い出しながら、夢中でシャッターを切ったのです。

文・写真:ジャポニカ学習帳「世界特写シリーズ」取材班 山口 進

 
 
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