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山口先生のジャポニカ探検隊

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山口先生のジャポニカ探検隊 世界に一枚だけの写真を求めて
 

第8回 林冠(りんかん)

 赤道付近に広がる熱帯雨林の森の、いちばん上を、「林冠(りんかん)」とよびます。
 熱帯雨林にはたくさんの木があり、太陽の光を受けるために、他の木と競争しながら、上に上にとのびてゆきます。木は、60〜70mのところまでのびると、大きくえだを広げ、葉をしげらせます。この部分が、林冠(りんかん)です。横から見ると、まるで大きなキノコが、にょきにょきとのびているようです。

林冠(りんかん)

  林冠(りんかん)がしげるので、地面は暗くなり、他の生き物がすむことがむずかしくなります。ですから、花も林冠(りんかん)でさきます。そのため、こん虫や鳥は、いつも林冠(りんかん)で生活をしています。

 熱帯雨林のことを調べるためには、林冠(りんかん)がどうなっているかを調べることが必要になります。しかし、60mにもなる木の上を調べるのは、大変なことです。
 初めは、ブタオザルに林冠(りんかん)の植物をさい集させていました。その後、岩登りに使う道具を利用して、研究者自身が木に登って調べていたのですが、転落することもあり、きけんな作業でした。

 そこで考え出されたのが、森の真ん中にクレーンを立てることです。工事げん場でよく見かけるクレーンを立てて、リフトで好きなところにおりるのです。
 ボルネオには、高さが約80mもあるクレーンが立てられています。
 研究者は、リフトの先につけられたゴンドラに乗って、さまざまなことを調べています。

林冠(りんかん)研究用のクレーン(ボルネオ)

文・写真:ジャポニカ学習帳「世界特写シリーズ」取材班 山口 進

 
 
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