
インドネシアの島々を旅すると、サゴパンに出会うことがあります。今は米が多く食べられているので、めずらしいものになっています。
だから、かわいた食パンのようなサゴパンを市場で見つけると、むしょうにうれしくなります。
サゴパンの原料は、サゴヤシのみきをけずって、粉にしたものです。それを水にさらして、でん粉をこし取り、型にはめて、かわかしたらできあがりです。

19世紀のたんけん家たちは、ほとんどこれだけを食べながら、たんけんを続けていたようです。
ぼくも、たんけん家のまねをして、サゴパンを主食に、1週間ほど生活したことがあります。サゴパンだけでは、味もかみごこちも悪く、のどを通ってゆきません。そこで、サゴパンをやき、あまいバナナをたっぷり乗せると食べやすくなりました。しかし、いつでもあまくておいしいバナナが手に入るとはかぎりません。
たんけん家は、にんたい強くなければできない、と思い知らされました。
文・写真:ジャポニカ学習帳「世界特写シリーズ」取材班 山口 進
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