

ブラジルを流れるアマゾン川の中ほどに、マナウスという港があります。アマゾン川ではどこに行くのも船を使います。港は小舟や何十人もの人を運べる大きな船であふれています。
その港から小舟で1時間ほど走ると小さな流れが見えます。その流れに入りこむと世界一大きな葉をもつオオオニバスが見つかります。
夕方、暗くなるとオオオニバスの花がさき始めます。大きさは30cmもあり、さくとあまいかおりがただよいます。すぐにコガネムシの仲間が飛んで来て花にもぐりこんでいきます。花は朝までに閉じてしまいますがコガネムシは出てきません。閉じこめられてしまったのです。
でも心配はいりません。次の日の同じ時間に花は再び開き、コガネムシは外に出ることができます。このとき、体には花粉が付いています。
こうしてほかの花に花粉を運びタネを作る手助けをしているのです。
文・写真:ジャポニカ学習帳「世界特写シリーズ」取材班 山口 進 |