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第6回「サクラ前線」

 みなさんのまわりでは、もう、サクラ(ソメイヨシノ)はさきましたか?
 日本人はサクラが好きなので、毎年、いつさくかが話題になります。花がさく(開花する)日を予そくするのは楽しいものですね。
 でも、どこのサクラがさいたら、開花した、と言えるのでしょうか。

 気象ちょうでは、全国85の地点でさくらの開花・満開を観そくしています。※1
 観そく地点には、サクラの開花を決める「標本木」があります。標本木の花が数輪さいたら、その場所での開花が始まった、と言えるのです。
 標本木は大切なので、どこにあるかは、気象ちょうの人しか知りません。

満開のサクラ

 日本は南北に長いので、サクラ(ソメイヨシノ)はあたたかい地方からさき始めます。2007年の記録では、一番早くさいたのが福岡(ふくおか)県福岡市で3月21日、一番おそかったのが北海道室蘭(むろらん)市の5月7日でした。 
 ただし、沖縄(おきなわ)県と北海道の一部にはソメイヨシノがないので、別のサクラ標準木をきじゅんにしています。
 このように、南から北へとサクラが開花するじょうたいを「サクラ前線(ぜんせん)」とよんでいます。

 花は同じ種類でも、同じ地いきで、さく時期が少しずれることが多いものです。それなのに、どうしてソメイヨシノはいっせいに花がさくのでしょうか。
 それは、ソメイヨシノが種子でふやされたものではなく、さし木などでふやされた「クローン植物」だからなのです。
 クローン植物は、どのかぶも、全く同じせいしつを持っています。

※1:気象庁(きしょうちょう)広報誌(こうほうし)より

文・写真:ジャポニカ学習帳「世界特写シリーズ」取材班 山口 進

 
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