
真冬の寒い朝早くに、土の上を歩くと、ザクザクと音がすることがあります。
土の下から、細い氷が何本も出てきていて、それをふみつけると音がするのです。せをかがめて、横から観察すると、細くて美しい、糸のような氷を見ることができます。これが、しも柱です。
長いものでは15センチにもなることがあり、ぼくが子どものころは、しも柱をふみつけながら学校に行くのが楽しみでした。

しも柱は、地中の温度が0度以上で、空中の気温が0度以下の時にできます。
しかし、最近では、地面がアスファルトやコンクリートに固められ、しも柱が見られなくなりました。また、空気中の水分がへったことも、しも柱が見られなくなった原因のひとつです。
冬、寒い朝は起き上がりたくないものですが、思い切って、しも柱たんけんに出かけてください。きらきらと美しいしも柱を見ると、寒い朝も楽しいものになります。
文・写真:ジャポニカ学習帳「世界特写シリーズ」取材班 山口 進 |