
前にお話ししたアリの行列は、えさ場と巣の間をおうふくするための行列でした。クロクサアリや、トビイロケアリなどでよく見かけます。
しかし、アリが行列をするのは、えさ場とのおうふくだけではありません。
決まった巣をもたないアミメアリは、引っこしのために行列をつくります。みんなで、よう虫やたまごをくわえて、引っこしをするのです。ぼくが見た、いちばん長いアミメアリの行列は、30メートルもありました。アミメアリは、女王(お母さんアリ)が見つかっていないアリとしても、知られています。

クロオオアリは、行列を作らないアリです。しかし、ときどき5~10ひきぐらいで行列をつくり、ふらふらと歩きまわることがあります。この短い行列の、先頭のアリが案内役です。クロオオアリの巣の近くで観察していると、必ず見ることができます。
しかし、この短い行列が、なんのためにできるかが、よくわかりません。
みなさんも、いちど観察してみてください。
文・写真:ジャポニカ学習帳「世界特写シリーズ」取材班 山口 進 |