
小学生のころ野山に行くのが好きでした。いつも楽しみにしていたのは、夏の初めにさくスイカズラと、秋にさくサルビアの花でした。
サルビアは庭や公園に植えられているので、すぐに見つかります。
ぼくの目的は、花のあまいみつを吸うことです。サルビアの花をひとつつまんで、そっと引きぬきます。つつのようになった花の付け根のところを軽くかんで吸うと、ほんのわずかだけ、あまいみつが出てくるのです。
ぼくは、いまでもサルビアを見るとみつが吸いたくなります。でも少しだけ注意します。
車の多いところや、薬をまいているところのサルビアはよごれていることがあるからです。

文・写真:ジャポニカ学習帳「世界特写シリーズ」取材班 山口 進 |